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家計簿のススメ

題名のとおり,今回のテーマは法律制度ではありません。なので,あまり構えずに気楽なお気持ちで読んでいただけたら嬉しいです。

皆さんは,普段から家計簿をつけたりしていますか?
私は,毎日,家計簿をつけるようにしています。といっても,レシートを忠実に反映するような完全なものではありません。食品であれば「主食○円」「野菜○円」「肉・魚○円」,ティッシュや洗剤は「日用品○円」という程度の緩やかな家計簿です(これまで,学生時代から何回か家計簿にチャレンジしましたが,手書きのものは再三にわたって挫折したため,PCの家計簿ソフトの自動計算で品目の記録・分類もゆるくしたら何とか4年間続いています)。このような不完全なものであっても家計簿をつけていると,毎月の食費や日用品費がいくらくらいなのかが何となくわかります。

さて,ここで少し事件のお話です。
離婚事件では,お金の問題がしばしば争いになります。これまでに何件も離婚事件に関わってきましたが,夫が妻に対して「自分がこれだけ稼いでいるのに預貯金がほとんどないのはおかしい!」「妻がブランド品を購入したりして無駄づかいをしたから,ほとんど預貯金が残っていない!」などと言って,妻を厳しく非難するという場面が何度もありました。
こういう時,まずは家族の人数に応じて一般的な食費や日用品費などを計算して(光熱費関係は毎月の請求書が残っていることが多いので,それを見たりします),そこに毎月の住居費や保険料や夫の「おこづかい」を足してみます。すると,大抵の場合は家計の収支がトントンになって,妻が無駄づかいをするような状況にはないという結果になります。では,夫が言っていたブランド品というのは何だったのだろうと妻に話を聞いてみると,何年か前のバーゲンセールでの購入品だったり,親戚からのプレゼントだったりで,家計にはほとんど影響がなく,実際には夫の「おこづかい」の負担が大きく家計を圧迫しているなどという事情が判明することもあります。あとは,一般的な家庭と比較しても決しておかしくないと言って堂々と反論をするだけです。もちろん,家計簿をつけているような場合は,それを証拠で提出して「何も無駄づかいしていません」とはっきり言ってしまうこともあります。

トラブルの中でも特に離婚事件ですと,どうしても感情的になりやすく,お互いに言いっ放しという状態になってしまうことがあります。そんな時に家計簿のような証拠(資料)が残っていると,それに沿った言い分の説得力が全然違います。本来は適切な家計管理のためのものですが,トラブルに備えて資料を残すという意味でも,家計簿をつけることはとてもオススメです。
もし,「どうして,こんなに預貯金がないのか? 無駄づかいしているんじゃないか?」と言われたとしても,「毎月,このくらいのお金はどうやってもかかってしまう。無駄づかいなんてしていないよ。」と答えることができれば,それ以上責められる理由はありません。
最近は,PCやスマホの家計簿ソフト・アプリもあって手軽につけられますので,まずは1か月を目標に家計簿チャレンジしてみませんか。
(弁護士 押見和彦)

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