【ハワイ旅行記②】アリゾナ記念館

真珠湾攻撃に対する歴史的評価は国や立場によって異なると思います。
しかし、それにより多くのアメリカ人が犠牲になったことは事実です。
いち日本人としてというと大袈裟ですが、少しでも歴史の現場を知っておきたいと思い、パールハーバーを見学しに行ってきました。

現役の軍事施設がある関係でセキュリティは厳しいものでした。私が見学した２日後には、銃撃事件が起きて死傷者が出たようです。
施設内の見学可能な倉庫では、戦争の英雄であるブッシュ元大統領（父）の搭乗していた飛行機の復元がされています。
窓ガラスには真珠湾攻撃当時の銃痕等も残されており、生々しく感じられました。

その後、アリゾナ記念館に行き、海に沈んだままの戦艦アリゾナを見てきました。
艦内の殆どのご遺体は回収されていないようですが、どこからか油のようなものが漏れて？いて、海面で揺らめいていました。
後から調べたところ、これは「アリゾナの涙」と呼ばれる現象で、戦艦アリゾナの隔壁の腐食により微量の油が漏れ出し続けているとのことでした。
意図されたものではないからこそ、見る者の心に訴えかけるものがあるのでしょう。
ただ、真珠湾の環境悪化に影響を及ぼしているとして継続的なモニタリングの対象になっているようです。

（弁護士　阿部大介）