新型コロナウイルスと雇用②-雇用調整助成金とは
雇用調整助成金とは
雇用調整助成金は、景気変動や産業構造等の変化等により事業活動の縮小を余儀なくされた事業主が休業等を行う場合に、休業手当等のうち一定部分を一定期間一定限度日数で事業者に助成するというものです。
雇用調整助成金の目的
雇用調整助成金は雇用の安定を図るための制度です。
2008年のリーマンショック時には、助成率の引き上げ等、雇用調整助成金が広く活用されるための政策がとられ、失業率上昇の抑制に寄与したと評価されているようです。
コロナウイルスによる特例
コロナウイルスの影響により雇用の安定が害される状況となっています。
そこで、国は、雇用調整助成金が活用されることにより、失業率を抑制しようとしています。
厚生労働省ホームページによると、4月1日から9月30日までを緊急対応期間と位置付け、支給要件を緩和し、助成率・日額上限額を上げ、支給限度日数を延長しています。
休業支援金による補完
報道によると、6月12日に、雇用調整助成金とは別に、新型コロナウイルスの影響で休業したにもかかわらず、休業手当が支払われていない人に対し、国が直接支援金を支給する法律が成立しています。
労働者が申請し、労働者に直接支給されるという点で雇用調整助成金とは異なるものです。